親が硬いおかずを残すようになったり、食事に時間がかかるようになったりすると、心配ですよね。
私も、そろそろやわらか食に替えたほうがよいのか、それとも今までどおりの食事で大丈夫なのか迷った経験があります。
やわらか食を始める年齢に決まりはありません。大切なのは、以前と比べて食べ方がどう変わったかを確認することです。
編集長こうじどんな変化があればやわらか食を検討すべきなのか、切り替える目安や、普段の食事を無理なく調整する方法を紹介します。
高齢者のやわらか食はいつから?年齢より食べ方の変化で判断する


やわらか食を始める年齢に決まりはありません。以前と比べて、普段の食事を食べにくそうにしているかが判断の手がかりです。
- 硬いおかずを残す・食事に時間がかかる:食べにくい料理から調整する
- むせる・飲み込みにくい:食事を替える前に医療機関へ相談する
まずは、噛みにくさと飲み込みにくさを分けて見ていきましょう。
硬いおかずを残す・食事に時間がかかるなら調整を考える
以前は食べていた肉や野菜を残す、噛み切るのに苦労する、食事を終えるまでに時間がかかる……。
そんな変化が見られたら、まずは食べにくい料理を確かめましょう。
噛みにくい食材は、やわらかく煮るなどして調整できます。
入れ歯が合っていない場合もあるため、噛みにくさが続くなら歯科医院で相談してください。
普通に食べられる料理まで、すべてやわらか食に替える必要はありません。
食べられるものは残し、負担になっている料理から見直してみてください。
むせる・飲み込みにくい場合は食事を替える前に相談する


食事中に何度もむせる、お茶を飲むとせき込む、食べ物がのどに残る感じがする場合は、飲み込む力に問題がないか確認が必要です。
料理をやわらかくするだけで、むせを防げるとは限りません。
飲み込みにくさがあるときは、かかりつけ医や耳鼻いんこう科に相談し、本人に合う食事の形を確認してください。
食べる量が減っている場合も、あわせて医師に伝えましょう。



噛みにくさとむせでは、必要な対応が異なります。むせがある場合は、商品を選ぶ前に相談してください。
やわらか食を始めるなら、今の食べやすさに合わせて選ぶ


食べにくさが気になっても、最初からすべての食事を替える必要はありません。
- 家庭で用意できる:食べにくい料理から調整する
- 調理を続けるのが難しい:やわらかい宅配弁当を試す
本人が食べられるものを確かめながら、無理なく続けられる方法を選びましょう。
まずは食べにくい料理から調整する


親が肉料理を残すなら、同じ献立でも肉を薄く切り、煮込んでやわらかくする方法があります。
野菜が食べにくい場合は、加熱時間を長くしたり、筋の多い部分を避けたりしてみてください。
何を残したかだけでなく、調理法を変えると食べられるかも確認しましょう。
食材を細かく刻むだけでは、口の中でまとまりにくくなる場合があります。
食べられる料理はそのまま楽しみ、負担になっている一品から調整すれば、毎食の献立を一度に変えずに済みます。
固いものを食べにくくなったときの確認ポイントや調理方法は、噛みにくい高齢者の食事を食べやすくする工夫も参考にしてみてください。
やわらかく調理された冷凍宅配弁当を試す
親に合わせて毎食やわらかい料理を作るのが難しいなら、冷凍の宅配弁当を取り入れる方法があります。
宅食サービスによっては、高齢者向けにやわらか食を提供しているのでチェックしてみましょう。
以下の表では、硬いものや大きいものが少し食べにくい方向けのほどよくやわらかい食事から、ムース状のおかずまで用意している宅食サービスを比較しています。
サービス名をクリックすると、詳細を紹介しているページに移動できるので、参考にしてみてください。
高齢者向け「やわらか宅配食」3社比較表
| サービス | 主なやわらか食 | やわらかさ | 1食あたり | 特に向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| やわらか宅配食 | ・ほどよくやわらか宅配食 ・かなりやわらか宅配食 ・ムースやわらか宅配食 | 以下の3段階。 ・容易にかめる ・歯ぐきでつぶせる ・舌でつぶせる | 約922円~ | 噛む力に合わせて細かく選びたい人 |
| 健康うちごはん | ・MFSやわらか食 ・やわらか減塩食 ・やわらか栄養強化食 ・MFSムース食 | ・やわらか食はバナナでもつぶせる程度。 ・ムース食は舌でつぶせる | 約932円 ※やわらか食 | やわらかさに加えて減塩や栄養強化も重視したい人 |
| 食楽膳 | ・ソフト ・ムース ・ピューレ | ・歯ぐきで噛める ・舌でつぶせる ・噛まずに飲み込める | 約640円~ ※ムース28食 | 噛む力や飲み込む力に合わせて介護食を選びたい人 |
やわらかい宅配弁当を選ぶ際の確認点は、こちらの記事にまとめています。


まとめ|食べ方の変化を見て、必要な食事から調整しよう
高齢者のやわらか食に「何歳から」という決まりはありません。
以前は食べていた料理を残す、噛み切るのに苦労するなど、普段の食事との違いを見て判断しましょう。
まずは食べにくい料理を調整し、無理なく用意できるか確かめてください。
毎食の調理が負担なら、やわらかさを選べる宅配弁当も選択肢のひとつです。



親の食べ方を観察し、食事を調整するか、飲み込みについて相談するのか判断しましょう。
もし退院後にやわらかい食事が必要で、毎食の準備が負担になっている方は、退院後のやわらかい食事を宅配で用意する方法も確認してみてください。


