千葉市で一人暮らしをする親が心配で見守りサービスを検討している方の中には、「補助金は使える?」「毎月いくらかかる?」という疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
千葉市では2027年1月から、見守りサービスの月額費用を最大1,000円補助する新制度がスタートします。
ただし、対象者やサービスには条件があり、契約前の確認が大切です。
編集長こうじ本記事では補助金の対象条件、登録サービスの料金、申込方法を整理し、親に合う見守り方法を選ぶポイントまで紹介します。
千葉市の高齢者見守り補助金は2027年1月から開始


千葉市は、従来の「高齢者緊急通報システム事業」を見直し、新制度「高齢者選べる見まもりサービス」を開始します。
市に登録された事業者から、希望に合う見守りサービスを選んで利用する仕組みです。
見守りサービスの月額費用を最大1,000円補助
補助対象となるのは、千葉市に登録された見守りサービスの月額費用です。
補助額は月1,000円(税抜き)が上限で、毎月の請求額から差し引かれます。利用者が市役所へ補助金を請求する必要はありません。
ただし、次の費用は補助対象外です。
- 機器の初期費用・設置費用
- 送料
- オプション料金
- 機器の更新・撤去・解約にかかる費用
補助を受けられるのは、1人につき1契約までです。
月額料金の安さだけでなく、初期費用や追加料金も確認してから選びましょう。
2026年11月1日から申し込み受付
申し込みは2026年11月1日から受け付けており、補助金は2027年1月分の月額料金から適用されます。
2026年11〜12月に利用を開始しても、その期間の料金に新制度の補助金は使えません。
いつから月額料金が発生するのか、契約する事業者に確認しておきたいところです。
従来の「高齢者緊急通報システム事業」は、2026年10月30日で新規受付を終了しました。
以前は利用料金が原則無料でしたが、新制度では補助額を超える分が自己負担になります。
すでに緊急通報システムを利用している方も、新制度への移行手続きが必要です。
参考:千葉市「高齢者の見守りサービスに対する補助制度を開始します」資料を確認する



補助金の適用は2027年1月分からです。申し込み時期と利用開始時期を混同しないようにしましょう。
千葉市の見守り補助金を利用できる人・できない人


補助金は、すべての高齢者が利用できるわけではありません。
年齢や世帯状況、住まいなどに条件があるため、申し込み前に確認しておきましょう。
65歳以上で一人暮らしの高齢者が対象
補助金を利用するには、次の条件をすべて満たす必要があります。
- 千葉市内の自宅で暮らす65歳以上の人
- 原則として一人暮らしである
- 千葉市に住民登録があり、実際に市内で生活している
- 24時間対応の見守りがある施設などに入居していない
65歳の誕生日を迎えた日から申し込みが可能です。
住民票が千葉市にあっても、実際には別の市町村で暮らしている場合は対象になりません。
親が千葉市で一人暮らしをしていても、まずは住民登録と生活状況を確認してください。
家族と同居している場合は対象外になることも
家族と同居している高齢者は、原則として補助金の対象外です。ただし、同居人が重度の要介護者である場合などは、対象と認められることがあります。
一方、次のケースでは利用できません。
- 家族が仕事などで外出し、日中だけ一人になる
- 24時間対応の見守りがある有料老人ホームなどに入居している
- 住民票は千葉市にあるが、実際には市外で生活している
同居していても実質的に一人暮らしに近い状況なら、千葉市へ相談してみてください。個別の事情によって判断されます。
見守る人(協力員)の登録が必要
補助金を利用する際は、緊急時の連絡先となる「協力員」を1人以上登録する必要があります。
協力員には親族や知人などを登録できますが、事前に本人の承諾が必要です。
役割はサービスによって異なり、異常の連絡を受けるだけの場合もあれば、現地での確認が必要になることもあります。
遠方に住む家族が協力員になるなら、連絡を受けたあとに誰が対応するのか、事業者へ確認しておきましょう。
参考:千葉市「高齢者の見守りサービスに対する補助制度を開始します」資料を確認する



65歳以上の一人暮らしが基本条件です。同居家族がいる場合も、事情によって対象になることがあります。
千葉市の補助金対象となる見守りサービス


千葉市には、8事業者・10種類の見守りサービスが補助対象として登録されています。
補助後の月額料金は89〜2,036円。ただし、初期費用や緊急時の対応が異なるため、料金だけで優劣は判断できません。
まずは、千葉市が公表している料金を比較してみましょう。
| 見守りサービス | 初期費用 | 月額料金 | 補助後の月額料金 |
|---|---|---|---|
| HOME ALSOKみまもりサポート | 0円 | 2,970円 | 1,970円 |
| 置くだけ見まもりSAFE-1+駆けつけサービス | 5,500円 | 2,563円 | 1,563円 |
| 小次郎くん | 3,960円 | 1,320円 | 320円 |
| コミュニティ | 12,000円 | 1,100円 | 100円 |
| コヤマ緊急通報機器シリーズ | 0円 | 2,500円 | 1,500円 |
| いまイルモ | 31,416円 | 3,036円 | 2,036円 |
| 置くだけ見まもりSAFE-1 | 5,500円 | 1,628円 | 628円 |
| 見守りサポートここわ | 9,800円 | 980円 | 89円 |
| デナリ・ボッツ | 0円 | 1,100円 | 100円 |
| ケンコウボタン | 12,000円 | 1,100円 | 100円 |
※2026年11月1日時点。金額は税込みです。
※「コミュニティ」「ケンコウボタン」は別途送料1,200円が必要です。
※「置くだけ見まもりSAFE-1」の2プランは初月無料です。
※通信費やオプション料金などが別途発生する場合があります。
※リンク先に通常プランの料金が掲載されている場合があります。千葉市の補助対象プランの料金は、契約前に確認してください。
料金だけでなく見守り方法も比較する
10種類のサービスを選ぶ際は、どのように異常を知らせるのかも確認したいところです。
| 見守り方法 | 主な仕組み | サービス例 |
|---|---|---|
| センサー通知型 | 室内の動きなどから異常を検知し、家族へ知らせる | 置くだけ見まもりSAFE-1 |
| 緊急ボタン型 | 本人がボタンを押して助けを求める | HOME ALSOKみまもりサポート |
| 駆けつけ対応型 | 契約内容に応じて警備員が現地へ向かう | HOME ALSOKみまもりサポート、SAFE-1+駆けつけサービス |
※代表的なサービス例です。すべての機能が標準で含まれるとは限りません。
最も月額料金が安いのは「見守りサポートここわ」で、補助後は月89円。ただし、初期費用として9,800円かかります。
一方、HOME ALSOKみまもりサポートは、緊急ボタンによる警備員の駆けつけに対応しています。
親の生活状況と、家族がどこまで対応できるかを考えて選びましょう。
参考:千葉市「高齢者の見守りサービスに対する補助制度を開始します」資料を確認する



月額料金だけで選ぶと、必要な見守り機能が足りない場合があります。異常の検知方法と、その後の対応を確認してください。
千葉市の補助金対象サービスを選ぶ3つのポイント


見守りサービスは、異常時の通知先や対応方法がそれぞれ異なります。
離れて暮らす親に合うサービスを選ぶため、次の3点を比較しましょう。
異常を知らせるだけか、駆けつけにも対応するか
見守りサービスには、異常を家族に通知するタイプと、警備員の駆けつけに対応するタイプがあります。
東急セキュリティの「置くだけ見まもりSAFE-1」は、室内で24時間動きが検知されない場合などに、登録した家族へメールで知らせる仕組みです。
駆けつけを希望する場合は、追加契約が必要になります。
注意したいのは、異常を検知しただけで警備員が自動的に出動するわけではない点です。
利用者や家族などから電話で依頼を受けて駆けつける仕組みで、1回8,800円(税込)の出動料金がかかります。
一方、HOME ALSOKみまもりサポートは、緊急ボタンを押すと警備員が自宅へ駆けつけます。
家族がすぐに現地へ向かえない場合は、通知を受けたあとに誰が対応するのかまで確認しておきましょう。
参考:東急セキュリティ「千葉市高齢者見守り・安否確認機器補助事業」資料を確認する
参考:ALSOK「HOME ALSOKみまもりサポート」資料を確認する
夜間の転倒や急病が心配な方は、一人暮らしの親を夜中も見守る方法も参考にしてみてください。センサーや駆けつけサービスの違いを紹介しています。


初期費用と追加料金を含めて比較する
見守りサービスの費用は、毎月の利用料金だけではありません。
初期費用が0円のサービスもあれば、機器代や設置費用として数万円かかるものもあります。
次の費用も確認が必要です。
- 警備員の駆けつけ料金
- オプションサービスの利用料金
- 通信費
- 契約更新・解約時の費用
たとえば「コミュニティ」は、初期費用12,000円、送料1,200円、補助後の月額料金100円です。
補助適用後の料金で12か月間利用すると、合計14,400円になります。別途オプション料金などがかかる場合は、その分も加わります。
月額料金だけでなく、1年間の総額を比較してみてください。
親の自宅に必要な通信環境があるか確認する
見守りサービスには、固定電話やインターネット回線が必要なものがあります。
親の自宅に通信環境が整っていない場合は、回線契約や機器の設定が必要です。
一方、通信機能を内蔵し、設置工事なしで使えるサービスもあります。
たとえば、東急セキュリティの「置くだけ見まもりSAFE-1」は通信回線を内蔵しており、固定電話やインターネット回線の準備は不要です。
親が機械の操作を苦手としているなら、普段は操作せずに利用できるタイプも候補になります。
参考:東急セキュリティ「千葉市高齢者見守り・安否確認機器補助事業の提供事業者に登録」資料を確認する
カメラを使わずに親の様子を確認したい方は、見守りセンサーの仕組みやWi-Fiなしで利用する方法も参考にしてみてください。


千葉市の高齢者見守り補助金を利用する手順


補助金を利用する場合、千葉市役所への直接申請は不要です。
希望する登録事業者に申し込み、契約手続きを進めます。
希望する登録事業者へ直接申し込む
手続きは次の流れです。
- 千葉市の登録サービス一覧を確認する
- 利用したいサービスを選ぶ
- 登録事業者へ直接申し込む
- 必要書類を提出して契約する
- 見守り機器を設置して利用を開始する
申し込み時には、千葉市所定の「誓約書兼同意書」への記入が必要です。書類は事業者が市へ提出します。
補助額は月額料金から差し引かれるため、利用者が市役所へ請求する手続きはありません。
制度やサービス選びで迷った場合は、専用コールセンターへ相談できます。
- 電話:050-3385-2225
- 受付時間:平日9時〜17時
- 開設期間:2027年3月31日まで
現在の緊急通報システム利用者も手続きが必要
従来の「高齢者緊急通報システム」を利用している方にも、新制度への移行手続きが必要です。
千葉市は対象者に案内を郵送しており、次の3つから希望する方法を選んで回答する仕組みになっています。
- 現在のALSOKのサービスを継続する
- 別の登録事業者のサービスに変更する
- 利用を終了する
回答期限は2026年11月13日です。
別の事業者に変更する場合は、回答とは別に新しい事業者への申し込みも必要になります。
参考:千葉市「高齢者の見守りサービスに対する補助制度を開始します」資料を確認する
新規利用者は登録事業者へ直接申し込みましょう。現在の利用者は、千葉市から届いた案内の回答期限に注意してください。
補助金の対象外でも民間の見守りサービスは利用できる


千葉市の補助金を利用できなくても、民間の見守りサービスを契約することは可能です。
見守りサービスには、家族のスマートフォンへ異常を通知するものや、緊急時に警備員が自宅へ駆けつけるものなどがあります。
たとえば、離れて暮らす親の生活状況を確認したいならセンサー型、急病や転倒への対応まで任せたいなら駆けつけ型が候補です。
ただし、一般の民間サービスがすべて千葉市の補助対象になるわけではありません。
補助金の対象かどうかは、登録事業者の一覧で確認してください。
補助対象外のサービスも含めて検討したい方は、見守りグッズやサービスを種類別に比較してみましょう。
離れて暮らす親の見守りが心配な方は、以下の記事でセンサー・カメラ・緊急通報・駆けつけサービスなど、見守り方法の違いを比較してみてください。


お住まいの地域の補助対象サービスが合わない場合や、見守りに加えて防犯・火災対策にも備えたい場合は、セコムの「親の見守りプラン」も選択肢です。
救急ボタンや安否確認センサーに対応し、異常時にはセコムの緊急対処員が駆けつけます。
セコムのホームセキュリティなら、外出時の侵入対策だけではなく、在宅時の防犯や火災、非常通報にも24時間365日駆けつけます。
「いつでもみまもり」アプリを利用すると、離れて暮らす家族が親の生活状況をスマホから確認できるのも便利です。
気になる方は、無料で資料を取り寄せてみてください。
\ 親の見守り方法を詳しく確認したい方へ /
千葉市の高齢者見守り補助金に関するよくある質問
- 見守りカメラの購入にも補助金を使えますか?
-
市販の見守りカメラを購入する費用には利用できません。
補助対象は、千葉市に登録された事業者が提供する見守りサービスの月額費用です。
- 補助金を利用するために市役所へ申請する必要はありますか?
-
市役所への直接申請は不要です。
登録事業者へ申し込み、契約すると、補助額を差し引いた月額料金が請求されます。
- 千葉市の地域見守り活動支援補助金とは違う制度ですか?
-
別の制度です。
地域見守り活動支援補助金は、町内自治会やNPO法人などの団体が新たに見守り活動を始める際の初期費用を支援するもので、上限は1団体15万円です。
個人が見守りサービスを利用するための補助金とは異なります。
まとめ|千葉市の補助金を活用して親に合う見守りサービスを選ぼう
千葉市では2027年1月から、65歳以上の一人暮らし高齢者などを対象に、見守りサービスの月額費用を最大1,000円補助する制度が始まります。
対象サービスは10種類あり、月額料金や初期費用、緊急時の対応方法はそれぞれ異なります。
家族がすぐに駆けつけられない場合は、異常通知を受けた後の対応も確認しておきたいところです。
補助金の対象外でも利用できる民間サービスがあるため、親の生活状況に合う見守り方法を比較してみましょう。



親の見守りでは、異変に気づく仕組みと、異変が起きた後の対応をセットで考えることが大切です。


