離れて暮らす高齢の親から「薬を飲んだか覚えていない」と聞くと、飲み忘れだけでなく、二重に飲んでしまわないかも心配になりますよね。
薬の管理は、お薬カレンダーやピルケース、アラームなど、どこでつまずいているかに合わせて方法を選ぶのが基本です。
本人だけでは管理が難しくなった場合は、一包化や家族による確認も検討しましょう。
編集長こうじ自宅で試せる方法から、医師・薬剤師へ相談したほうがよいケースまで紹介しているので、参考にしてみてください。
高齢者の薬の飲み忘れを防ぐ5つの方法


薬の飲み忘れ対策は、「時間を忘れる」「飲んだか分からない」「薬が多くて整理できない」など、困っている場面によって変わります。
本人が無理なく続けられる方法から試してみましょう。
お薬カレンダーで飲んだかひと目で分かるようにする


「薬を飲んだか分からなくなる」という場合は、お薬カレンダーを使う方法があります。
朝・昼・夕・寝る前など、服用する時間ごとのポケットに薬を分けておけば、残っている薬を見て飲み忘れに気づけるでしょう。
曜日別のタイプなら、数日分をまとめて確認できるのも利点です。
ただし、飲んだあとの空袋を元の場所へ戻すなど使い方が一定していないと、服用済みか判断できなくなります。
本人と家族で「飲んだあとはどうするか」まで決めておくと、確認するときに迷いません。
ピルケースに1回分ずつ分けておく
薬の種類や服用回数が比較的少ない場合は、ピルケースや服薬セットケースも使えます。
「朝」「昼」「夕」などに分かれたケースなら、その時間に飲む薬を確認しやすく、残っていれば飲み忘れにも気づけます。
ただし、薬によっては元の包装から出した状態での保管が適さないものもあるため、注意しましょう。
家族の判断で薬を分割したり、包装から取り出して長期間保管したりせず、使い方に迷ったら薬剤師へ確認してみてください。
スマホや時計のアラームで服用時間を知らせる
「薬そのものは管理できるけれど、飲む時間を忘れてしまう」という場合は、スマホや時計のアラームが役立ちます。
朝食後や夕食後など、毎日ほぼ同じ時間に服用する薬なら、決まった時刻に音が鳴るよう設定しておくのも方法のひとつです。
スマホ操作に慣れていなければ、家族が最初の設定を手伝ってもよいでしょう。
ただし、アラームで分かるのは服用する時間までです。
「鳴ったあとに飲んだか覚えていない」という場合は、お薬カレンダーなど目で確認できる方法と組み合わせてみてください。
薬局で一包化について相談する


複数の薬を服用していて、「朝はどれを飲むのか分からない」「毎回薬を選ぶのが難しい」という場合は、医師や薬剤師に一包化について相談しましょう。
一包化は、同じタイミングで服用する複数の薬を1回分ずつまとめる方法です。
厚生労働省は、高齢者への服薬支援の例として「一包化」「服薬セットケースや服薬カレンダーなどの使用」を挙げています。
一方、一包化すれば必ず飲み忘れを防げるわけではありません。
薬の種類や本人の管理状況も含めて、どの方法が合うか相談してみてください。
本人だけで難しい場合は家族が服薬を確認する


お薬カレンダーやアラームを使っても飲み忘れが続く場合は、本人だけに管理を任せない方法も考えましょう。
離れて暮らしているなら、決まった時間に電話をしたり、服用後に家族へ連絡してもらったりする方法があります。
厚生労働省は、認知機能の低下による飲み忘れについて、家族や看護師、介護職員などが1日分ずつ渡すといった介助が必要になる場合があるとしています。
服薬だけでなく毎日の安否確認も気になってきた方は、高齢者の一人暮らしで安否確認する方法も参考にしてみてください。
離れて暮らしていて家族が毎日確認するのが難しく、体調の変化や自宅での様子まで心配なら、見守りサービスを検討する方法もあります。
離れて暮らす親の家が心配な方は、セコムのホームセキュリティを検討してみてはいかがでしょうか。
セコムのホームセキュリティなら、外出時の侵入対策だけではなく、在宅時の防犯や火災、非常通報にも対応しています。
救急通報サービスや安否みまもりサービスも利用できるので、まずは無料で資料を取り寄せてみてください。
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お薬カレンダーを使っても飲み忘れるなら医師・薬剤師へ相談する


お薬カレンダーやアラームを取り入れても何度も薬が残る場合は、現在の服薬状況を医師や薬剤師に伝えてみてください。
高齢者では、薬の種類が多いことや処方が複雑なことも、服薬管理が難しくなる要因として挙げられています。
厚生労働省の指針には、一包化のほか、服用方法をまとめる、本人が管理できない場合は家族が管理できる時間に合わせるといった支援例も示されています。
参考:厚生労働省「高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別))」
ただし、飲み忘れが多いからといって、本人や家族の判断で薬を減らしたり、服用回数を変更したりしてはいけません。
「何度も薬が残る」「飲んだか分からないことが増えた」といった状況をそのまま医師や薬剤師へ伝えましょう。
薬だけでなく、食事や買い物など日常生活にも変化が出ている場合は、「高齢者の一人暮らしで困ること」も参考にしてみてください。


薬を飲み忘れたときは2回分をまとめて飲まない


飲み忘れに気づいても、忘れた分と次の分を一度に服用するのは避けてください。
厚生労働省は、一般的な対応として、思い出したときに服用し、次の服用時間が迫っている場合は忘れた分を飛ばすよう説明しています。
参考:厚生労働省「あなたは大丈夫? 間違いやすい、誤解しやすい 薬との付き合い方」
同時に「2回分をまとめて飲んではいけません」と明記しています。
ただし、薬によって飲み忘れた際の対応は異なります。
手元の薬について判断できない場合は、自己判断せず、処方した医師や薬剤師へ確認してみてください。



飲み忘れに気づいても2回分を一度に服用せず、その薬に合った対応を医師・薬剤師へ確認しましょう。
高齢者の薬の飲み忘れ防止でよくある質問
- 高齢者の薬の飲み忘れ防止には何が一番簡単ですか?
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最初に試しやすいのは、お薬カレンダーや服薬セットケースを使い、飲むタイミングごとに整理する方法です。
時間そのものを忘れる場合は、スマホや時計のアラームも利用できます。
- お薬カレンダーとピルケースはどちらがいいですか?
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飲んだかどうかを本人や家族が目で確認したい場合は、お薬カレンダーが使いやすいでしょう。
持ち運びやすさを重視する場合や薬の種類が少ない場合は、ピルケースも選択肢になります。
- 一包化は薬局で頼めますか?
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まずは薬剤師に相談できます。
薬の種類や処方内容によって一包化が適さない場合もあるため、現在飲んでいる薬を確認してもらったうえで検討してみてください。
- 離れて暮らす親の服薬を家族が確認する方法はありますか?
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決まった時間に電話をする、服用後に連絡してもらう、お薬カレンダーの残りを確認するといった方法があります。
飲み忘れが繰り返される場合は、医師や薬剤師、介護に関わる専門職への相談も検討してみてください。
まとめ|高齢者に合った方法で薬の飲み忘れを減らそう
高齢者の薬の飲み忘れ対策は、つまずいている原因に合わせて選びます。
服用時間を忘れるならアラーム、飲んだか分からなくなるならお薬カレンダー、複数の薬を整理できない場合は一包化について相談する方法があります。
道具を使っても飲み忘れが続くなら、本人や家族だけで抱えず、医師や薬剤師へ現在の状況を伝えてみてください。



本人が無理なく続けられる方法を選び、難しくなった段階で周囲の手を借りることも服薬管理の一つです。



