高齢の親が玄関で靴を履くたびに時間がかかったり、かがむ姿勢をつらそうにしていたりすると、今までと同じ靴でよいのか気になりますよね。
高齢者向けの靴には、手を使わず履けるタイプや面ファスナー式、幅広モデルなどがあり、合う商品は足の状態や普段の歩き方で変わります。
むくみや甲高、装具の有無も確認したいところです。
履きやすい靴7選を比較し、親の状態から無理なく選ぶためのポイントを紹介します。
編集長こうじ玄関でどの動作に困っているのかを確認し、親に必要な靴を選びましょう。
高齢者が履きやすい靴おすすめ7選【比較表】


高齢者向けの靴は、脱ぎ履きの方法や足の状態によって選びたいタイプが変わります。
かがむ動作がつらいなら手を使わず履けるタイプ、足のむくみや甲高が気になるなら履き口が大きく開くタイプなど、親が困っている動作から候補を絞ってみましょう。
| 商品 | 向いている人 | 足囲・主な特徴 |
|---|---|---|
| 快歩主義 L011 | 軽くて脱ぎ履きしやすい靴を選びたい女性 | 3E・面ファスナー・軽量設計 |
| 快歩主義 M021 | 普段履きしやすい男性用を探している人 | 4E・大きく開くベルト |
| あゆみ 瞬感スポッと | かがんで靴を履くのがつらい人 | 3E・5E・7E・手を使わず履ける |
| あゆみ ダブルマジック3 | むくみや甲高が気になる人 | 3E・5E・7E・面ファスナー |
| ムーンスター ウェルル03 | 軽さとゆったりした履き心地を重視する女性 | 4E・約160g・面ファスナー |
| ムーンスター Vステップ08 | 装具を使用している人 | 5E・中敷きを外すと7E相当 |
| スケッチャーズ ハンズフリー スリップインズ | 介護靴らしくないデザインを選びたい人 | 手を使わず履けるシリーズ |
快歩主義 L011|
軽さと脱ぎ履きのしやすさを重視する女性に
靴の重さや玄関での脱ぎ履きが負担になってきた高齢者におすすめです。
履き口は大きく開く面ファスナー式で、自分で履く場合はもちろん、家族が靴を履かせるときにも扱いやすい仕様です。
つま先を20mm、かかとを12mm巻き上げた靴底を採用。サイズは21.5~25.0cm、足囲は3Eです。軽量素材を使用した靴底も特徴で、毎日の外出に使う靴の重さが気になる方にも合います。
カラーや素材の種類が多いため、機能だけでなく普段着との合わせやすさも考えて選びたい女性に検討してほしい一足です。
快歩主義 M021
男性の普段履きなら選びやすい一足
脱ぎ履きしやすく、ゆったりした男性用の靴を探している高齢者におすすめです。
甲部分のベルトが大きく開き、足を入れてから面ファスナーで留められます。
足囲は4E。サイズは23.5~28.0cmで、27.5cmはありません。靴底には歩行時の屈曲を促す「フレックスライン」が設けられ、軽量設計、丸洗い、抗菌・防臭にも対応しています。
散歩や買い物など、日常的に履く男性用シューズを探している場合に選びやすいでしょう。
あゆみ 瞬感スポッと
かがまず履きたいならこれ
腰やひざを曲げて靴を履く動作がつらい高齢者に選んでほしい一足です。
かかと部分に足を滑り込ませるようにして、手を使わず履ける構造を採用しています。
3E・5E・7Eがあり、Sから5Lまで展開。3Eと7Eでは21.0~27.5cmまで用意されているため、足幅やサイズに合わせて選べます。
「靴べらを使うのも大変」「玄関で前かがみになりたくない」という方なら、面ファスナー式とは違った履き方ができる選択肢です。
あゆみ ダブルマジック3
むくみや甲高で履き口の広さを重視するなら
足のむくみや甲高によって、一般的な靴では足を入れにくい方に適しています。
甲部分が大きく開き、面ファスナーのベルトで足まわりに合わせて調整できるのが特徴です。
標準の3Eに加え、5E・7Eの幅広タイプも用意されています。腫れやむくみがある場合にも足の状態から幅を選べます。
左右それぞれの片足販売もあるため、左右で足の状態やサイズが異なる場合にも確認してみてください。
ムーンスター ウェルル03
軽さと4Eのゆったり感が魅力
足幅が広めで、軽くて脱ぎ履きしやすい靴を探している女性におすすめです。
履き口が大きく開く面ファスナー式で、サイズは22.0~24.5cm、足囲は4E。23.0cmで片足約160gです。
ソール内部には「ローリングアシスト」機能を備え、つまずきに配慮したアウトソールも採用されています。
ローファーのような落ち着いたデザインなので、近所への買い物だけでなく、少しきれいめな服装にも合わせやすい一足です。
ムーンスター Vステップ08
装具やリハビリを考えて選びたい人に
装具を使っている方や、足を入れやすいリハビリシューズを探している高齢者向けです。
履き口が大きく開くフルオープン設計で、足囲は5E。中敷きを外すと7E相当まで広げられます。
サイズは22.0~30.0cmで、ハーフサイズはありません。両足だけでなく片足でも購入できます。
一般的な幅広スニーカーでは装具を入れにくい場合に、装具対応を前提としたモデルとして比較してみてください。
スケッチャーズ ハンズフリー スリップインズ
介護靴らしくない靴を選びたい人に
かがまずに履けて、普段の服にも合わせやすい靴を探している高齢者に向いています。
ハンズフリー スリップインズは、足を入れるだけで履けるシリーズです。独自のヒールピローが、履いたあとのかかとを支えます。
スニーカーやカジュアルシューズなど複数のデザインから選べるため、「いかにも介護用という靴は履きたくない」という親にも提案しやすいでしょう。
シリーズ内で幅やサイズ、搭載機能が異なるので、購入するときは商品ごとの仕様を確認してみてください。
高齢者が履きやすい靴を選ぶ5つのポイント


高齢者の靴は、簡単に履けるかだけでなく、歩いている間に足が安定するかも確認したいところです。
かがむ動作の負担、靴の留め方、重さ、つま先や靴底の形、足囲の5点を見てみましょう。
かがむのがつらいなら手を使わず履けるタイプ


腰やひざを曲げて靴を履く動作が負担なら、ハンズフリータイプやスリッポンを候補にしてみてください。
かかと部分に足を滑り込ませるだけで履けるモデルなら、玄関で深く前かがみになる動作を減らせます。
靴べらを使うのが難しい方や、壁などにつかまりながら靴を履いている方にも検討しやすいタイプです。
ただし、履きやすさだけで決めず、歩いたときにかかとが浮かないか、靴の中で足が動きすぎないかも確認してください。
靴の着脱に時間がかかるなら面ファスナー


靴ひもを結ぶのが難しくなってきた方には、面ファスナーで留めるタイプが向いています。
ベルトを開くと履き口が広がるため、足を入れてから甲部分を固定できます。指先を細かく動かしにくい方や、家族が靴を履かせている家庭でも扱いやすい形です。
むくみによって足まわりが変化する場合も、ベルトで締め具合を調整できるモデルがあります。
緩すぎると靴の中で足が動くため、無理なく足を入れられ、履いたあとは適度に固定できるかを見てみてください。
重い靴を避けて軽量モデルを選ぶ
散歩や買い物で歩く機会が多いなら、靴の重さも比較しておきましょう。
厚生労働省の転倒防止資料には、靴について「重すぎると足が上がりにくくなり、つまずきの原因になります」と記載されています。
商品ページに片足の重量が掲載されていれば、比較するときの目安になります。
ただし、軽ければ軽いほどよいわけではありません。
足に合っているか、かかとが浮かないかなども一緒に確認することが大切です。
つま先・かかと・靴底も確認する


歩いているときの安定性を考えるなら、つま先とかかと、靴底まで見ておきたいところです。
厚生労働省の資料では、靴のサイズ、屈曲性、重量、前後の重量バランス、つま先部分の高さなどを転倒防止の確認項目として挙げています。
靴を購入するときは、サイズが合っているかに加えて、つま先を持ち上げやすいか、靴底に大きなすり減りや破損がないかもチェックしましょう。
靴だけでなく、自宅での転倒や日常生活の安全も見直したい方は、高齢者の一人暮らしに役立つ便利グッズも確認してみてください。


幅広・甲高・むくみは足囲まで確認する


足幅が広い方や甲が高い方は、靴のサイズだけでなく3E・4E・5Eなどの足囲も確認してみてください。
同じ23.0cmでも、足囲が合わなければ甲が当たったり、靴の中で足が動いたりすることがあります。
むくみがある場合は、幅の数字だけでなく、履き口が大きく開くか、面ファスナーで甲まわりを調整できるかもチェックしましょう。
足入れに余裕があっても、歩いたときに足が大きく動くほど緩い靴は避けたいところです。



履きやすさは、靴の形だけでなく足幅や甲の高さによっても変わります。サイズと足囲の両方を確認してみてください。
親の状態から履きやすい靴を選ぶことが大切


同じ高齢者向けの靴でも、合うタイプは「どの動作に困っているか」で変わります。
かがみにくい、むくみがある、装具を使っているなど、親の状態から選び分けてみましょう。
| 親の状態 | 選びたい靴 |
|---|---|
| かがむのがつらい | ハンズフリータイプ |
| 靴ひもを結びにくい | スリッポン・面ファスナー |
| 足がむくみやすい | 履き口が大きく開く幅広タイプ |
| 家族が履かせている | 面ファスナー・大きく開くタイプ |
| 普段は自分で歩ける | 軽量なウォーキングタイプ |
| 装具を使用している | 装具対応・幅調整タイプ |
まだ自分で歩けるなら普段履きしやすい靴


自分で外出できる高齢者なら、介護用という区分だけで決めず、普段の服に合わせやすい靴も候補に入ります。
たとえば、快歩主義のような軽量タイプや、スケッチャーズのハンズフリーシューズなら、散歩や買い物にも取り入れられます。
玄関で無理なく履けるかに加えて、歩いたときにかかとが浮かないか、靴の中で足がずれないかも確認してください。
スーパーへ自分で出かけられても、買った荷物を持ち帰るのが負担になっている場合は、高齢者向け買い物カートも選択肢になります。


むくみや足入れが難しくなったら介護シューズ
足のむくみや甲高で普通の靴を履きにくくなってきたら、履き口が大きく開く介護シューズを検討してみてください。
「あゆみ ダブルマジック3」のように、面ファスナーで甲まわりを調整できるタイプなら、足の状態に合わせて締め具合を変えられます。
5E・7Eなどの幅広モデルもあり、一般的なスニーカーでは足を入れにくい場合にも選択肢があります。
家族が靴を履かせているなら、幅だけでなく、履き口をどこまで広げられるかも見てみてください。
装具を使用しているなら対応モデルを選ぶ
足や足首に装具を着けている場合は、一般的な幅広シューズではなく、装具への対応を前提とした靴から選びます。
「ムーンスター Vステップ08」は、履き口が大きく開くフルオープン設計で、5Eから中敷きを外すと7E相当になります。片足販売にも対応しています。
装具の大きさや左右の足の状態によって必要な幅は異なります。
購入する際は、装具を着けた状態でサイズが合うかを確認しましょう。



年齢だけで介護靴と決めず、今どの動作に困っているのかを基準に選ぶことが重要です。
高齢者が履きやすい靴についてよくある質問
- 高齢者にはスリッポンとマジックテープのどちらがいいですか?
-
自分で脱ぎ履きでき、かがむ動作にも大きな負担がない方ならスリッポンが使いやすいでしょう。
足のむくみや甲高がある方、家族が履かせる場合は、履き口を広げて締め具合を調整できる面ファスナー式が向いています。
- 高齢者が手を使わず履ける靴はありますか?
-
あります。
「あゆみ 瞬感スポッと」や「スケッチャーズ ハンズフリー スリップインズ」など、足を入れるだけで履ける靴があります。
腰やひざを曲げる動作が負担になっている方に選ばれているタイプです。
- 高齢者向けの靴は普通のスニーカーと何が違いますか?
-
高齢者向けの靴には、履き口が大きく開く、面ファスナーで調整できる、軽量、幅広など、脱ぎ履きや歩行に配慮した商品があります。
ただし、「高齢者向け」という名称だけで判断せず、本人の足の形や歩き方に合うかを確認してください。
- 足がむくんでいる高齢者は何Eを選べばいいですか?
-
むくみがあるからといって、必ず5Eや7Eを選べばよいわけではありません。
足幅や甲の高さ、むくみの程度によって合う足囲は変わります。
3E・4E・5Eなどの表記だけで決めず、履き口の広さや面ファスナーで調整できる範囲も確認してみてください。
- 高齢者の靴はネット通販で買っても大丈夫ですか?
-
ネット通販でも購入できます。
ただし、普段と同じサイズを選んでも、足囲や靴の形によって履き心地が変わることがあります。
メーカーのサイズ表を確認し、サイズ交換や返品に対応しているショップかどうかも購入前に確かめておくと安心です。
まとめ|親の足と履く動作に合った靴を選ぼう
高齢者が履きやすい靴を選ぶときは、年齢だけでなく「どの動作に困っているか」を見てみてください。
かがむのがつらければハンズフリー、むくみや甲高が気になるなら面ファスナーや幅広タイプを検討できます。
普段の歩き方や足囲、装具の有無まで確認し、無理なく脱ぎ履きできて、歩いたときにも足に合う一足を選びましょう。



履きやすさと歩きやすさの両方を確認し、親の足の状態や普段の生活に合う靴を選んでみてください。









