高齢者向け掃除サービス5選|料金や介護保険の利用条件も解説

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高齢になると、浴室や高い場所の掃除が負担になり、転倒や腰痛につながることもあります。離れて暮らす親の部屋が片づかず、どこへ頼めばよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。

高齢者が利用できる掃除サービスには、訪問介護、自治体の生活支援、シルバー人材センター、家事代行などがあります。

本記事では、サービスごとの違いや料金相場、介護保険で頼める範囲、依頼先の選び方を解説します。

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目次

高齢者が利用できる掃除サービスの種類

高齢者が掃除を頼めるサービスには、介護保険を利用するものから、自治体や民間事業者が提供するものまで複数あります。まずは、それぞれの利用条件や頼める作業の違いを確認していきましょう。

サービス主な特徴利用条件・対象者頼める主な作業注意点・向いているケース
訪問介護の生活援助介護保険を利用して、本人の日常生活に必要な家事を支援する要介護認定を受け、ケアプランに掃除などの支援が位置づけられている方利用者本人の居室の掃除、洗濯、買い物、調理など同居家族の部屋、大掃除、窓拭き、草むしり、ペットの世話などは対象外。介護保険を使って日常的な家事を頼みたい方に向いている
自治体の高齢者向け生活支援市区町村が地域の状況に応じて提供する生活支援サービス要支援認定を受けた方、基本チェックリストで生活機能の低下が認められた方など。条件は自治体によって異なる掃除、洗濯、買い物、ゴミ出しなど対象者、料金、作業内容は全国一律ではない。地域包括支援センターや市区町村の窓口への確認が必要
シルバー人材センター地域の会員が、比較的短時間の日常的な家事を担当する原則として地域内の利用者。年齢や利用条件は各センターによって異なる掃除、洗濯、買い物などの家事援助料金や作業範囲は地域差がある。専門清掃や危険を伴う高所作業には対応しない場合がある
民間の家事代行サービス介護認定の有無を問わず、日常的な家事を幅広く頼める年齢や介護認定にかかわらず利用可能。定期利用とスポット利用から選べる居室や水回りの掃除、洗濯、買い物、片づけ、窓拭きなどエアコン内部や換気扇の分解清掃などは対象外になりやすい。日常の掃除や複数の家事をまとめて頼みたい方に向いている
ハウスクリーニング専用の洗剤や機材を使い、落としにくい汚れを専門的に清掃する介護認定に関係なく利用可能浴室のカビ、換気扇の油汚れ、エアコン内部、キッチンなどの専門清掃日常的な洗濯や片づけには向かない。料金は場所や汚れの程度で変わるため、追加料金や駐車料金を含めて見積りを確認する

訪問介護の生活援助

要介護認定を受けている高齢者は、訪問介護の生活援助として、居室の掃除や洗濯、買い物、調理などを頼める場合があります。利用するには、ケアマネジャーが作成するケアプランに掃除の支援が必要と位置づけられていることが前提です。

対象になるのは、利用者本人の日常生活に必要な家事に限られます。同居家族の部屋の掃除や来客用の準備など、本人以外を主な対象とする作業は頼めません。

厚生労働省の「どんなサービスがあるの?-訪問介護(ホームヘルプ)」には、対象外の例として「草むしり、ペットの世話、大掃除、窓のガラス磨き、正月の準備」と記載されています。日常的な居室掃除を頼みたい場合は、担当のケアマネジャーへ相談してください。

参考:どんなサービスがあるの?-訪問介護(ホームヘルプ)|介護サービス情報公表システム

自治体の高齢者向け生活支援

自治体によっては、掃除や洗濯、買い物、ゴミ出しなどを支援する高齢者向けサービスを実施しています。対象者、利用料金、頼める作業は地域ごとに異なり、全国一律の制度ではありません。

要支援認定を受けている方や、基本チェックリストで生活機能の低下が認められた方は、介護予防・日常生活支援総合事業の訪問型サービスを利用できる場合があります。申請先がわからないときは、地域包括支援センターまたは市区町村の高齢者福祉窓口へ相談してください。

厚生労働省の「サービス利用までの流れ」には、「まずは、お住まいの市町村の窓口に相談下さい」と記載されています。利用条件や掃除の範囲を確認してから申し込みましょう。

参考:サービス利用までの流れ|介護サービス情報公表システム

掃除だけでなく食事作りにも負担が出ている場合は、自治体の配食サービスや冷凍宅配弁当なども選択肢になります。

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シルバー人材センター

地域のシルバー人材センターでは、掃除や洗濯、買い物などの家事援助を依頼できる場合があります。比較的短時間の仕事を地域の会員が担当する仕組みで、日常的な掃除を頼みたい高齢者の選択肢のひとつです。

ただし、対応する作業や料金、利用できる地域はセンターごとに異なります。専門的な技術が必要な清掃や、危険を伴う高所作業には対応していない場合もあるため、申し込み前に確認してください。

最寄りの窓口は、全国シルバー人材センター事業協会の「あなたのまちのシルバー人材センター」から検索できます。

参考:あなたのまちのシルバー人材センター|全国シルバー人材センター事業協会

民間の家事代行サービス

民間の家事代行サービスでは、居室や水回りの掃除、洗濯、買い物など、日常的な家事をまとめて頼めます。介護認定の有無にかかわらず利用でき、定期利用と必要なときだけ頼むスポット利用から選べるのが一般的です。

訪問介護よりも作業範囲が広く、家族と共有する場所の掃除や窓拭きなどに対応するサービスもあります。ただし、エアコン内部の洗浄や換気扇の分解清掃といった専門作業は、家事代行の対象外となる場合があります。

高齢者が一人で利用するなら、スタッフの身元確認、損害賠償保険、鍵の管理方法、家族への作業報告を確認しておきましょう。

ハウスクリーニング

ハウスクリーニングは、浴室のカビや換気扇の油汚れ、エアコン内部など、家庭用の掃除道具では落としにくい汚れを専門業者へ任せるサービスです。洗剤や機材を持参し、場所ごとに集中的な清掃を行います。

日常的な片づけや洗濯まで頼む家事代行とは異なり、依頼した箇所の汚れを落とすことが主な目的です。高齢者には負担が大きい浴室やキッチン、高所の掃除をまとめて頼みたい場合に向いています。

料金は清掃場所や広さ、汚れの程度によって変わります。作業範囲、追加料金、駐車料金、家具の移動が含まれるかを見積りで確認してから依頼してください。

高齢者向け掃除サービスの料金と選び方

掃除サービスを選ぶ際は、料金だけでなく、頼める作業や介護保険の利用条件、安全面も確認しておきたいところです。ここでは、料金相場とサービスの使い分け、依頼先を選ぶポイントについて解説します。

高齢者向け掃除サービスの料金相場

掃除サービスの料金は、依頼先や作業内容によって異なります。民間の家事代行は1時間2,800〜4,000円前後が目安です。

また、交通費が別にかかる場合もあります。

ハウスクリーニングは時間制ではなく、浴室や換気扇などの場所ごとに料金が設定されます。浴室やレンジフードは、1カ所1万3,000〜1万7,000円前後が目安です。

介護保険の対象になる訪問介護は、所得に応じてサービス費の1〜3割を負担します。

参考:サービスにかかる利用料|介護サービス情報公表システム

見積りを比較する際は、表示料金だけでなく、最低利用時間、交通費、駐車料金、追加作業の費用まで確認してください。

介護保険で頼める掃除と頼めない掃除

訪問介護の生活援助では、利用者本人が日常生活を送るために必要な居室の掃除を頼めます。利用には要介護認定を受けたうえで、ケアプランに掃除の支援を組み込んでもらう必要があります。

一方、家族が使う部屋の掃除や来客対応など、利用者本人の援助に当たらない作業は対象外です。草むしり、ペットの世話、大掃除、窓ガラス磨きといった日常的な家事の範囲を超える作業も頼めません。

厚生労働省の「どんなサービスがあるの?-訪問介護(ホームヘルプ)」には、対象外の例として「草むしり、ペットの世話、大掃除、窓のガラス磨き、正月の準備」と記載されています。

参考:どんなサービスがあるの?-訪問介護(ホームヘルプ)|介護サービス情報公表システム

日常的な掃除なら家事代行を選ぶ

居室やトイレ、キッチンなどを定期的に掃除してほしい場合は、家事代行が向いています。介護認定を受けていなくても利用でき、本人の部屋だけでなく、家族と共用する場所の掃除を頼めるサービスもあります。

掃除のほかに、洗濯や買い物、簡単な片づけまでまとめて依頼できる点も特徴です。週1回や月2回など定期利用にすると、汚れがたまりにくくなり、高齢者本人の負担も減らせます。

ただし、換気扇の分解洗浄やエアコン内部の清掃など、専門的な作業は対象外になる場合があります。申し込み前に頼みたい場所と作業内容を伝え、対応範囲を確認してください。

頑固な汚れや大掃除ならハウスクリーニングを選ぶ

浴室のカビや換気扇の油汚れ、エアコン内部など、家庭用の掃除道具では落としにくい汚れにはハウスクリーニングが向いています。専門の洗剤や機材を使い、指定した場所を集中的に清掃するサービスです。

日常的な掃除を代わりに行う家事代行とは異なり、清掃箇所ごとに料金が決まるケースが多く、浴室やキッチンだけを頼むこともできます。高い場所や滑りやすい水回りの掃除を任せれば、転倒や腰への負担も減らせるでしょう。

汚れの程度によって追加料金がかかる場合があるため、作業範囲や見積りに含まれる内容を確認してから依頼してください。

高齢者への対応経験と損害賠償保険を確認する

高齢者が一人で利用する場合は、料金だけでなく、スタッフの対応力や補償内容も確認しておきたいところです。高齢者宅への訪問経験が豊富なサービスなら、本人の体調や動作に配慮しながら作業を進めてもらえます。

事前研修の有無、スタッフの身元確認、担当者を固定できるかも比較ポイントです。毎回同じスタッフが訪問するサービスは、本人が慣れやすく、希望する掃除の進め方も共有しやすくなります。

掃除中に家具や家電を破損する可能性もあるため、損害賠償保険への加入状況と補償範囲も確認してください。事故が起きた場合の連絡先や対応方法まで把握しておくと安心です。

離れて暮らす親には作業報告や見守り対応で選ぶ

離れて暮らす親のために掃除サービスを利用するなら、作業後の報告や見守り対応があるか確認しましょう。掃除の結果だけでなく、本人の様子や室内の変化を家族へ知らせてもらえると、日常の異変にも気づきやすくなります。

報告方法は、メール、アプリ、電話、写真付きレポートなどサービスによって異なります。体調や食事、室温、郵便物のたまり具合まで確認してもらえるかも比較したいポイントです。

ただし、掃除サービスによる見守りは、医療や介護の専門的な観察とは異なります。緊急時の連絡方法や対応範囲も確認し、家族の希望に合うサービスを選んでください。

掃除の訪問日以外も親の様子が気になる方は、高齢者の一人暮らしに合う安否確認の方法も確認しておきましょう。

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最初はスポット利用で相性を確認する

初めて掃除サービスを頼む場合は、定期契約の前にスポット利用を試す方法があります。作業の丁寧さやスタッフの接し方、希望した場所まで掃除してもらえるかを実際に確認できます。

高齢者本人がスタッフを受け入れられるかも判断材料のひとつです。会話の量や作業の進め方に違和感があると、継続利用が負担になることもあります。家族が同席できるなら、初回だけ立ち会うと確認しやすいでしょう。

利用後は、料金、作業内容、本人の感想、連絡の取りやすさを整理してください。問題がなければ定期利用へ切り替え、気になる点があれば別のサービスも比較しましょう。

掃除や洗濯など複数の家事が難しくなり、自宅での生活を続けることに不安がある場合は、生活支援を受けられる施設も確認してください。

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高齢者向け掃除サービスに関するよくある質問

介護認定を受けていなくても掃除サービスを利用できますか?

民間の家事代行やハウスクリーニング、シルバー人材センターは、介護認定を受けていなくても利用できます。自治体の生活支援サービスは、年齢や世帯状況などの条件が設けられている場合があるため、地域包括支援センターや市区町村の窓口へ確認してください。

高齢の親に代わって家族が申し込めますか?

家族が高齢の親に代わって申し込めるサービスはあります。ただし、契約者と利用者が異なる場合は、本人の同意や緊急連絡先の登録を求められることがあります。

支払い方法や鍵の受け渡し、作業内容の確認方法も事業者ごとに異なります。離れて暮らす親のために利用する場合は、家族への作業報告に対応しているかも確認してください。

掃除サービスを親が嫌がる場合はどうすればよいですか?

「掃除ができなくなったから頼む」と伝えると、本人が抵抗を感じることがあります。「浴室や高い場所だけ任せる」「家族の負担を減らすために利用する」など、能力を否定しない伝え方が適しています。

最初から定期契約にせず、1回だけ試して本人の感想を確認する方法もあります。家族が初回に立ち会い、スタッフの人柄や作業内容を一緒に確認すると受け入れやすくなるでしょう。

ゴミ屋敷のような状態でも依頼できますか?

家事代行や一般的な掃除サービスでは対応できない場合があります。大量のゴミ処分、害虫駆除、悪臭対策、特殊清掃が必要な状態なら、専門業者への依頼が必要です。

申し込み前に室内の状況を具体的に伝え、対応範囲と見積りを確認してください。高額請求を避けるため、作業内容、追加料金、処分費を明記した書面を受け取ると安心です。

掃除サービス利用中に家族が立ち会う必要はありますか?

家族の立ち会いが必須とは限りません。高齢者本人が在宅していれば利用できるサービスや、鍵を預けて不在時に掃除を頼める事業者もあります。

ただし、初回は家族が立ち会い、掃除してほしい場所や触れてほしくない物、緊急時の連絡方法を伝えておくと安心です。鍵を預ける場合は、保管方法、紛失時の対応、担当者以外が使う可能性についても確認してください。

まとめ|高齢者向け掃除サービスは頼みたい作業に合わせて選ぼう

高齢者向けの掃除サービスには、訪問介護、自治体の生活支援、シルバー人材センター、家事代行、ハウスクリーニングがあります。

介護保険を利用したい場合はケアマネジャー、自治体の支援を探す場合は地域包括支援センターへ相談してください。日常的な掃除は家事代行、浴室や換気扇などの頑固な汚れはハウスクリーニングがおすすめです。

離れて暮らす親のために利用するなら、料金や作業範囲だけでなく、家族への報告や見守り対応も確認して選びましょう。

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