高齢の親のために食材を細かく切ったり、やわらかく煮たりと、毎食の介護食づくりは大変ですよね。
私も、家族とは別に食事を用意する負担を考えると、毎日手作りを続けるのは難しいのではないかと感じます。
介護食は、すべてを手作りする必要はありません。普段の料理からの取り分けや作り置きに加え、市販の介護食品や冷凍宅配弁当を活用する方法もあります。
本記事では、親の食べやすさに配慮しながら、毎日の介護食づくりの負担を減らす方法を紹介します。
編集長こうじ忙しい日だけ市販品や冷凍宅配弁当に頼る方法も含め、家庭に合った続けやすい形を見つけてみてください。
介護食を作るのが大変なら毎食手作りしなくてもいい


家族の食事とは別に、食材を細かく切ったり、やわらかく煮たりする介護食を毎日用意するのは大きな負担です。
すべてを手作りにせず、市販の介護食品や冷凍食品を取り入れても構いません。
東京都の在宅高齢者向け資料でも、食事作りが大変な場合の工夫として「一般市販食品・介護食品の活用」「惣菜・冷凍食品・缶詰からのアレンジ」が紹介されています。
余裕のある日は手作りし、忙しい日は市販品を使うなど、家庭の状況に合わせて使い分けましょう。
親自身が食事を用意することも難しくなっている場合は、高齢者が食事を作れないときの対処法も参考にしてみてください。
参考: 東京都保健医療局「在宅高齢者の生活を支えるみなさまへ」資料を確認する



介護食は手作りだけにこだわらず、市販品や冷凍食品を取り入れて調理の負担を減らせます。
介護食づくりの負担を減らす4つの方法


介護食づくりが負担になっているなら、調理の一部を省くだけでも毎日の手間は変わります。
家族の食事から取り分ける方法や作り置き、市販品、冷凍宅配弁当など、続けやすい方法を組み合わせてみましょう。
家族の食事から取り分けてやわらかくする


介護食だけを毎回別に作ると、献立を考えるところから手間が増えてしまいます。
まずは家族と同じ料理を作り、味つけの前や途中で取り分けてから、親の食べやすさに合わせて仕上げる方法があります。
たとえば煮物なら、取り分けた分だけ少し長めに煮る。肉や野菜は、食べやすい大きさに切って用意します。最初から別の料理を一品作るより、調理する工程を減らせるでしょう。
家族と同じ食材を使えるため、買い物や献立まで分ける必要もありません。
作れる日にまとめて調理して冷凍する


毎食一から介護食を作るのが負担なら、時間に余裕がある日に多めに作り、1食分ずつ冷凍しておく方法もあります。
煮物やスープなど、普段から作っている料理を少し多めに用意しておけば、忙しい日は温めて食卓に出せます。その都度、食材を切ったり煮込んだりする必要もありません。
ただし、何品もまとめて作ろうとすると、作り置き自体が負担になります。
まずは「夕食のおかずを1食分多く作る」くらいから始めると、普段の調理にも取り入れやすいでしょう。
市販の介護食品や冷凍食品を取り入れる


毎日の介護食づくりを少しでも減らしたいなら、市販の介護食品や冷凍食品を組み合わせる方法があります。
すべてを手作りにせず、主菜だけ市販品にしたり、やわらかく調理されたおかずを1品足したりするだけでも負担は変わります。家族の食事とは別に一から作っている場合は、調理する品数を減らせるだけでも楽になるでしょう。
市販品を使うときは、親が食べられるやわらかさかどうかを確認して選んでみてください。
毎食すべてを置き換える必要はありません。忙しい日だけ利用する方法もあります。
やわらかい冷凍宅配弁当を必要な日だけ利用する


調理そのものを休みたい日は、やわらかい冷凍宅配弁当を取り入れる方法もあります。
冷凍庫に入れておけば、必要なときに温めるだけで食事を用意できます。食材を切ったり、長時間煮込んだりする手間を省けるので、家族の予定が詰まっている日にも便利です。
毎日利用する必要はありません。たとえば平日は冷凍宅配弁当、休日は手作りにするなど、家庭の負担に合わせて使い分ける方法があります。
高齢者向け「やわらか宅配食」3社比較表
| サービス | 主なやわらか食 | やわらかさ | 1食あたり | 特に向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| やわらか宅配食 | ・ほどよくやわらか宅配食 ・かなりやわらか宅配食 ・ムースやわらか宅配食 | 以下の3段階。 ・容易にかめる ・歯ぐきでつぶせる ・舌でつぶせる | 約922円~ | 噛む力に合わせて細かく選びたい人 |
| 健康うちごはん | ・MFSやわらか食 ・やわらか減塩食 ・やわらか栄養強化食 ・MFSムース食 | ・やわらか食はバナナでもつぶせる程度。 ・ムース食は舌でつぶせる | 約932円 ※やわらか食 | やわらかさに加えて減塩や栄養強化も重視したい人 |
| 食楽膳 | ・ソフト ・ムース ・ピューレ | ・歯ぐきで噛める ・舌でつぶせる ・噛まずに飲み込める | 約640円~ ※ムース28食 | 噛む力や飲み込む力に合わせて介護食を選びたい人 |
親に合うやわらかさの選び方から確認したい場合は、高齢者向けのやわらかい冷凍宅配弁当についてまとめた記事も参考にしてみてください。


介護食を作るのが大変なときによくある質問
- 介護食は毎食手作りしないといけませんか?
-
毎食すべてを手作りする必要はありません。
市販の介護食品や冷凍食品、冷凍宅配弁当などを組み合わせ、家庭の負担に合わせて続けられる方法を選んでみてください。
- 市販の介護食と手作りを組み合わせてもいいですか?
-
組み合わせて構いません。
作れる日は手作りし、忙しい日は市販の介護食品や冷凍宅配弁当を使うなど、家庭の状況に合わせて使い分けられます。
- 冷凍宅配弁当は毎日利用できますか?
-
毎日の食事に取り入れる方法もあります。
毎日使うか、忙しい日だけ利用するかは家庭ごとに決められます。本人の食べやすさや食事量も確認しながら選んでみてください。
まとめ|介護食は手作りだけにこだわらず負担を減らそう
介護食を毎食手作りするのが大変なら、家族の食事から取り分けたり、作り置きや市販品を使ったりして負担を減らせます。
調理そのものを休みたい日は、やわらかい冷凍宅配弁当を取り入れる方法もあります。
手作りだけにこだわらず、家族が無理なく続けられる方法を組み合わせてみてください。



介護食を長く続けるには、家族が無理をしすぎないことも大切です。
退院後の食事をきっかけに介護食づくりが始まった方は、退院後のやわらかい食事を宅配で用意する際の注意点も確認してみてください。


