高齢の親が散歩や買い物へ出かけると、「道に迷っていないだろうか」「予定どおり帰ってくるだろうか」と心配になることがあります。
高齢者向けGPSがあれば、家族のスマートフォンから現在地や移動履歴を確認できます。ただし、位置情報の更新間隔や電池持ち、月額料金は商品によって異なるため、使い方に合うものを選ばなければなりません。
本記事では、高齢者の見守りに使いやすいGPS5商品と選び方、持たせ方、利用時の注意点を紹介します。

親のひとり歩きや外出時の安全が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者向けGPSおすすめ5選


高齢者向けGPSは、現在地を確認するだけのシンプルな端末から、家族へ通知や音声メッセージを送れるモデルまであります。親の使いやすさに加え、月額料金や充電頻度、位置情報の確認方法を比較して選ぶことが大切です。
ここでは、高齢者の見守りに使いやすいGPSを厳選して紹介します。
| 商品 | 本体価格 | 月額料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| MIXI みてねみまもりGPS トークPlus | 7,480円 | 748円 | 音声メッセージ、防犯ブザー |
| KDDI あんしんウォッチャー | 11,000円 | 539円 | 最長約1.5カ月稼働 |
| BBSS まもサーチ3 | 5,280円 | 528円 | 最大90日分の移動履歴 |
| ソフトバンク みまもりGPS | 5,280円 | 528円 | 2周波GPS、最大3カ月の履歴 |
MIXI みてねみまもりGPSトークPlus
音声で連絡を取りたい家庭におすすめ
現在地や移動履歴を確認できるほか、高齢者本人と家族がボイスメッセージを送り合えるGPSです。端末下部のストラップを引くと防犯ブザーが作動し、家族のスマートフォンへ通知が届きます。
普段は複雑な操作を必要とせず、GPSを携帯するだけで家族が居場所を確認できます。最大3週間使える大容量バッテリーを備えているため、充電の負担を抑えながら音声でも連絡を取りたい家庭におすすめです。
KDDI あんしんウォッチャー LE
充電回数を減らしたい家庭におすすめ
現在地や移動履歴を家族のスマートフォンから確認できる、KDDIの小型GPSです。自宅や病院などを登録しておくと、到着時や出発時に通知が届きます。
本体重量は約53gで、最大稼働時間は約1.5カ月です。本体のボタンを長押しすると、現在地を家族側のアプリへ通知できます。
まもサーチ3
移動履歴を長期間確認したい家庭におすすめ
過去90日分の移動履歴を確認できる、小型の見守りGPSです。高齢者が普段通っている道や立ち寄り先を把握しやすく、居場所が分からなくなった際には移動経路を探す手がかりになります。
位置情報の更新間隔は、1〜2分の頻度優先モードと、3〜4分のバッテリー持ち優先モードから選択可能です。バッテリー持ち優先モードでは、1回の充電で最長2カ月使用できます。
本体は39gと軽く、IP65の防水・防塵性能を備えているため、バッグや鍵にも取り付けやすいおすすめモデルです。
ソフトバンク みまもりGPS
位置情報を詳しく確認したい家庭におすすめ
2周波GPSを搭載し、現在地や移動履歴をスマートフォンで確認できる見守りGPSです。2種類の周波数を使って測位することで、建物や樹木などによる位置情報の誤差を抑える設計になっています。
自宅や病院などを最大15か所登録でき、到着・出発時に通知を受け取れるのが特徴です。本体のボタンを押して家族へ知らせる機能もあり、迎えが必要なときの合図としても使えます。
移動履歴は最大3カ月分確認でき、バッテリーは最大1.5カ月持続します。
高齢者向けGPSの選び方


高齢者向けGPSは、価格や機能の多さだけで決めると、本人が持ち歩かなかったり、家族が使いこなせなかったりする場合があります。親の生活習慣や外出範囲に合わせて、位置情報の確認方法、電池持ち、持たせやすさを比べることが大切です。
ここでは、高齢者向けGPSを選ぶ際に確認したいポイントを紹介します。
位置情報の更新間隔と確認方法をチェックする


高齢者向けGPSは、位置情報の更新間隔が短いほど、移動中の居場所を追いやすくなります。ただし、更新頻度を高くするとバッテリーの消費も早くなるため、見守り方に合う設定を選ぶことが大切です。
散歩や買い物など日常的な外出を確認するなら、数分ごとの更新でも対応しやすいでしょう。道に迷う心配が強い場合は、1〜2分間隔に設定できる端末や、現在地を手動で更新できる商品が向いています。
家族側のアプリで現在地だけでなく、最終更新時刻や移動履歴まで確認できるかも見ておきたいところです。
バッテリーの持続期間と充電方法を確認する
高齢者向けGPSは、バッテリーが切れると位置情報を確認できません。充電の頻度が高い商品ほど、充電中に持たせ忘れたり、外出先で電池切れになったりする可能性があります。
毎日のように外出する高齢者には、1回の充電で数週間から1カ月以上使えるモデルが便利です。一方、音声メッセージなどの機能を使う商品は、電池の消耗が早い傾向があります。
家族側のアプリで電池残量を確認できるか、残量が少なくなった際に通知が届くかもチェックしてください。充電する曜日や保管場所を決めておくと、持ち忘れを防ぎやすくなります。
本体の大きさと持たせやすさで選ぶ
高齢者向けGPSは、毎日無理なく持ち歩ける大きさと重さを選びましょう。高機能でも重すぎたり、バッグの中で邪魔になったりすると、外出時に置いていかれる原因になります。
散歩や買い物で使うバッグ、家の鍵、杖など、本人が普段必ず持つ物に取り付けられるか確認してください。衣服のポケットに入れる場合は、歩行中に落ちにくいサイズかも確認しておきたいところです。
複数のバッグを使い分けている高齢者には、GPSを付け替える方法よりも、鍵や杖など持ち替えにくい物へ固定するほうが持ち忘れを防ぎやすくなります。
移動履歴とエリア通知の有無を確認する
高齢者向けGPSを選ぶ際は、現在地だけでなく、移動履歴とエリア通知の有無も確認してください。移動履歴が残る端末なら、普段よく通る道や立ち寄り先を把握でき、居場所が分からなくなった際の手がかりになります。
エリア通知は、自宅や病院、デイサービスなどを登録し、到着・出発時に家族へ知らせる機能です。予定どおり目的地へ着いたか、いつ外出したかを毎回アプリで確認する負担を減らせます。
履歴を保存できる期間や、登録できる場所の数は商品によって異なります。親の外出範囲に合わせて選びましょう。
高齢者にGPSを持ってもらう方法


高齢者向けGPSは、外出時に本人が持っていなければ位置情報を確認できません。普段使うバッグや鍵などに取り付け、意識しなくても携帯できる状態にしておく必要があります。
ここでは、GPSの持ち忘れを防ぎ、継続して使ってもらう方法を紹介します。
毎日持ち歩くバッグや鍵に取り付ける


GPSは、高齢者が外出時に必ず持つバッグや家の鍵に取り付けると、持ち忘れを減らせます。小型の端末であれば、専用ケースやストラップを使って固定しやすく、普段の行動を変えずに見守りへ取り入れやすいでしょう。
ただし、複数のバッグを使い分けている場合は注意が必要です。GPSを付け替える運用では、別のバッグで出かけた際に置き忘れる可能性があります。
外出時に必ず持つ鍵や財布など、持ち替えにくい物へ取り付ける方法を優先してください。
杖や歩行器に取り付ける
外出時に杖や歩行器を必ず使う高齢者には、GPSを本体へ固定する方法があります。バッグのように持ち替える機会が少ないため、GPSの持ち忘れを防ぎやすい点がメリットです。
取り付ける際は、歩行中に揺れにくく、手や車輪の動きを妨げない位置を選びましょう。専用ケースや落下防止ストラップを使い、簡単に外れないようにしてください。
室内用と屋外用で杖を使い分けている場合や、外出時に杖を使わない日がある場合は、鍵や財布への取り付けも検討してください。
GPSを嫌がる場合は目的を説明する
高齢者本人がGPSを嫌がる場合は、監視するためではなく、道に迷った際に家族が迎えに行くための道具だと説明してください。行動を制限する目的ではなく、安心して外出を続けるために使うと伝えることが大切です。
本人に隠して持たせると、後から気づいた際に不信感を持たれるおそれがあります。認知症の症状がある場合でも、できる範囲で本人の気持ちを確認し、家族だけで判断しないようにしましょう。
説明が難しいときは、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、第三者を交えて話す方法もあります。
GPS以外の方法も含めて親が受け入れやすい見守り方を探したい方は、高齢者の安否確認方法も確認してみてください。


持ち忘れと充電切れを家族で確認する
GPSは、持ち忘れや充電切れがあると位置情報を確認できません。高齢者本人だけに管理を任せず、家族側のアプリで通信状況やバッテリー残量を定期的に確認してください。
電池残量が少なくなった際に通知が届く商品なら、充電のタイミングを把握しやすくなります。毎週同じ曜日に充電する、玄関近くに保管場所を決めるなど、生活の流れに組み込むと続けやすいでしょう。
外出通知が届かない場合は、GPSを持っているか、電源が入っているかを家族から確認してください。
離れて暮らす親への連絡方法や見守り体制を整理したい場合は、親の一人暮らしが心配なときの対策も参考になります。


高齢者の見守りにGPSを使う際の注意点


GPSは、高齢者の居場所を確認する手がかりになりますが、通信状況や周辺環境によって位置情報がずれる場合があります。端末を持っていない、充電が切れているといった状況では、現在地を確認できません。
ここでは、高齢者の見守りにGPSを使う前に確認しておきたい注意点を解説します。
GPSの位置情報には誤差が生じる
GPSの位置情報は、建物の中や地下、山間部、高層ビルが多い場所などでずれる場合があります。地図上に表示された位置と、本人が実際にいる場所が完全に一致するとは限りません。
居場所を確認する際は、現在地だけでなく、最終更新時刻や移動履歴もあわせて確認してください。位置情報が長時間更新されていない場合は、端末の電池切れや通信圏外も考えられます。
緊急時はGPSの表示だけで判断せず、本人へ連絡したり、周辺の施設や警察へ相談したりすることも必要です。
AirTagは専用GPSと仕組みが異なる


AirTagは、鍵やバッグなどの持ち物を探すための紛失防止タグです。周囲にあるApple製端末を利用する「探す」ネットワークを通じて、位置情報が更新されます。
一方、高齢者向けGPSは携帯電話回線を使い、設定した間隔で位置情報を送信します。人やApple製端末が少ない場所ではAirTagの位置がすぐに更新されない場合があるため、外出中の継続的な見守りには専用GPSのほうが適しています。
GPSだけで行方不明を防げるわけではない
GPSは、高齢者の現在地や移動履歴を確認するための道具です。外出そのものを止めたり、道に迷うのを防いだりする機能はありません。
認知症によるひとり歩きが心配な場合は、玄関の開閉センサーや見守りカメラ、近隣住民への協力依頼なども組み合わせてください。よく利用する店舗や交番に事情を伝えておくと、早期発見につながる場合があります。
GPSだけに頼らず、家族、地域、介護サービスで見守る体制を考えておきましょう。
外出中だけでなく、自宅での生活反応も確認したい場合は、高齢者向け見守りセンサーも選択肢になります。


自治体のGPS貸与・助成制度を確認する
自治体によっては、認知症による行方不明が心配な高齢者を対象に、GPS端末の貸与や利用料金の助成を行っています。対象条件や自己負担額、利用できる端末は地域ごとに異なります。
たとえば、神戸市では、GPS端末の初期費用の全額と、月額利用料の半額を市が負担するサービスを実施しています。大阪市にも、認知症で行方不明になる心配がある高齢者を介護する家族へ、位置情報探索機器を貸与する制度があります。
GPSを購入する前に、市区町村の高齢者福祉窓口や地域包括支援センターへ相談してください。
高齢者向けGPSに関するよくある質問
- 高齢者向けGPSは月額なしで使えますか?
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専用GPSの多くは、位置情報を送信するための通信料として月額料金がかかります。月額なしの商品でも、一定期間分の通信料が本体価格に含まれていたり、利用期間の終了後に更新費用が必要になったりする場合があります。
- 高齢者にAirTagを持たせてもよいですか?
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持たせること自体はできますが、継続的な見守りには専用GPSのほうが適しています。
AirTagは周囲のApple製端末を介して位置情報を更新する仕組みです。人通りが少ない場所では、現在地の反映に時間がかかる場合があります。
- GPSは靴に入れられますか?
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小型GPSであれば靴に入れられる場合もありますが、通常の端末を無理に入れる方法はおすすめできません。歩きにくさや靴ずれにつながるほか、端末の故障や落下を招くおそれがあります。
靴への装着を希望する場合は、専用ケースやGPS対応シューズを選び、サイズや防水性能を確認してください。
- 認知症の親がGPSを嫌がる場合はどうしますか?
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監視するためではなく、道に迷ったときに家族が迎えに行くための道具だと説明してください。
説明が難しいときは、ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談し、第三者を交えて話す方法もあります。
- GPSの利用に介護保険は使えますか?
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市販の見守りGPSを購入する費用は、原則として介護保険の対象になりません。
一定の条件を満たす認知症老人徘徊感知機器を福祉用具として借りる場合は、介護保険が適用されることがあります。利用できる機器や条件について、担当のケアマネジャーへ確認してください。
まとめ|高齢者に合ったGPSで外出時の見守りに備えよう
高齢者向けGPSは、位置情報の更新間隔、電池持ち、持ち歩きやすさ、家族側の確認方法を比べて選ぶことが大切です。親が普段使うバッグや鍵、杖などに取り付け、充電切れや持ち忘れも家族で確認してください。
認知症によるひとり歩きが心配な場合は、GPSだけに頼らず、地域包括支援センターや自治体の窓口にも相談しましょう。



親の生活習慣に合う端末を選び、無理のない見守りにつなげてください。





