高齢の親が硬いお菓子を食べにくそうにしていると、「どんなおやつなら食べやすい?」と迷いますよね。
高齢者のお菓子は、プリンや水ようかんなどのやわらかさだけでなく、噛む力や飲み込む力に合わせて選ぶことが大切です。
本記事では、高齢者におすすめのお菓子と選び方、喉に詰まらせないための注意点を紹介します。
普段のおやつはもちろん、親や祖父母へのちょっとした贈り物を探している方も参考にしてください。
編集長こうじ普段どのくらいの硬さまで無理なく食べられているかを確認してから、お菓子を選びましょう。
高齢者が食べやすいお菓子の候補7種類


高齢者のお菓子には、やわらかく噛みやすいプリンや水ようかん、カステラなどが選びやすいです。
ここでは、市販やAmazonで購入できる商品を例に、食べやすいお菓子を7種類紹介します。
プリン
プリンはスプーンですくって食べられ、一口の量を調整しやすいお菓子です。
硬いせんべいやクッキーなどを噛みにくくなった高齢者でも選びやすく、スーパーやコンビニでも見つけられます。
ただし、やわらかいからといって、すべての高齢者が安全に食べられるわけではありません。
食事中にむせることが増えている場合などは、本人の飲み込む状態も確認して選びましょう。
メイトーのなめらかプリン
口どけがなめらかで、スプーンですくう量を調整しやすいプリンです。メーカー公式でも、なめらかな口どけを特徴として案内されています。
硬いお菓子が食べにくくなった高齢者の普段のおやつとして取り入れやすいでしょう。
水ようかん
水ようかんは口当たりがなめらかで、スプーンですくって食べられる和菓子です。
せんべいやかりんとうのような硬いお菓子を食べにくくなった高齢者でも選びやすく、一口の量も調整できます。
ただし、飲み込む力が低下している方は、やわらかさだけで判断せず、普段の食べ方を確認して選びましょう。
井村屋 和菓子屋の水ようかん 煉
なめらかな食感で、スプーンですくいながら少しずつ食べやすい水ようかんです。
カップ入りなので食べる量を把握しやすく、洋菓子より和菓子を好む高齢者のおやつ候補になります。井村屋も「なめらかな食感」と案内しています。
カステラ
カステラは生地がやわらかく、硬い焼き菓子を噛みにくくなった高齢者でも選びやすいお菓子です。
あらかじめ小さく切っておけば、一口の量も調整できます。
一方、口の中が乾きやすい方には食べにくい場合があります。
必要に応じて飲み物を用意し、普段の食べ方を見ながら量を調整しましょう。
長崎心泉堂 幸せの黄色いカステラ
やわらかいカステラを小さく切り分けられるため、その日の食欲や食べやすい一口量に合わせやすい商品です。
和菓子が好きな方の普段のおやつだけでなく、親や祖父母への贈り物にも選びやすいでしょう。
蒸しケーキ
蒸しケーキは生地がやわらかく、硬い焼き菓子を噛みにくくなった高齢者でも食べやすいお菓子です。
手で小さく分けられるため、食べる量に合わせて一口サイズに調整できます。
一方、生地が口の中に残ったり、水分を取られたりする場合があります。
口の中が乾きやすい方は、食べる様子を確認しながら選びましょう。
ヤマザキ 北海道チーズ蒸しケーキ
ふんわりとした生地で、硬いお菓子が食べにくくなった高齢者のおやつ候補にしやすい蒸しケーキです。
手で小さく分けられるため、その日の食欲に合わせて量を調整しやすい点も便利です。
ムース
ムースは口当たりがなめらかで、スプーンですくって少量ずつ食べやすいお菓子です。
果肉やナッツなどの固い具材が入っていないタイプなら、噛む力が弱くなった高齢者にも選びやすくなります。
ただし、飲み込む力が低下している場合は、ムースなら安全とは限りません。
普段の食事でむせることが多い方は、食べる様子を確認しながら選びましょう。
フードケア デザート&ムース
冷たい牛乳と混ぜて作る、なめらかなムース状のおやつです。
果肉を含まないタイプで、メーカーも高齢者を含む幅広い年代向けとして案内しています。
作る量を調整できるため、その日の食欲に合わせやすい点も特徴です。
アイスクリーム
アイスクリームは硬いお菓子を強く噛む必要が少なく、スプーンで一口量を調整できます。
ただし、飲み込む力が低下している方では、溶けて液状になったものが必ずしも飲み込みやすいとは限りません。
むせがある方は、普段の食事や水分摂取の様子を確認して選びましょう。
ハーゲンダッツ ミニカップ バニラ
クッキーやナッツなどの固形物を含まない、シンプルなバニラアイスです。
スプーンで少量ずつ食べられるため、硬いお菓子を避けたい高齢者のおやつ候補になります。
ゼリー
ゼリーはスプーンですくって一口量を調整しやすく、高齢者のおやつとして取り入れやすい食品です。
ただし、市販のゼリーは商品によって硬さや弾力、口の中でのまとまりやすさが異なります。
噛む力や飲み込む力が低下している方には、食べやすさに配慮した食品から選ぶ方法もあります。
栄養や水分補給を目的にゼリーを探している方は、高齢者向けゼリーおすすめ6選!水分・栄養補給に合う商品の選び方も参考にしてください。サイト内でも栄養補助タイプと経口補水タイプを分けて紹介しています。
ハウスギャバン やさしくラクケア まるで果物のようなゼリー もも
やわらかさに配慮された介護食品のゼリーです。
一般的なデザートゼリーとは食感が異なるため、噛む力が弱くなった方のおやつ候補として比較できます。



商品名だけで決めず、「噛めるか」「口の中でまとまりやすいか」「一口量を調整できるか」を確認して選びましょう。
高齢者が食べやすいお菓子の選び方


高齢者向けのお菓子は、やわらかそうに見えるかだけでなく、噛みやすさや口の中でのまとまりやすさを確認して選びましょう。
ここでは、食べやすいお菓子を選ぶ際に確認したい4つのポイントを紹介します。
歯や噛む力に合わせてやわらかさを選ぶ


高齢者のお菓子は、本人の歯の状態や噛む力に合ったやわらかさを選びましょう。
歯が弱くなっている方や入れ歯を使用している方には、硬いせんべいやナッツ類よりも、プリン、水ようかん、ムースなどのやわらかいお菓子が候補になります。
カステラや蒸しケーキも比較的やわらかいものの、商品によっては生地が口の中に残ります。
普段の食事でどの程度の硬さまで無理なく噛めているかを基準に選んでください。
パサパサして口の中で散らばりやすいものを避ける
高齢者のお菓子は、口の中でまとまりやすいものを選ぶと食べやすくなります。
クッキーやビスケット、せんべいなどは、噛んだときに細かく砕けて口の中に散らばるものがあります。
カステラや蒸しケーキでも、口の中が乾いているとパサつきを感じる場合があります。
食べ物が口の中に残りやすい方には、プリンや水ようかんなども候補にしましょう。
一口サイズに調整しやすいものを選ぶ
高齢者のお菓子は、一度に口へ入れる量を調整しやすいものを選びましょう。
プリンやゼリー、水ようかんのようにスプーンですくえるものなら、その人の食べやすい量に合わせて少しずつ口へ運べます。
カステラや蒸しケーキも、あらかじめ小さく切ったり手で分けたりすると、一口が大きくなりすぎるのを防げます。
食べきりサイズの商品なら、一度に出す量も決めやすくなります。
本人が普段食べ慣れているお菓子を優先する
高齢者のお菓子は、本人が普段から食べ慣れている味や種類を優先すると取り入れやすくなります。
やわらかく食べやすい商品でも、好みに合わなければ手が進まないことがあります。
甘いものが好きな方にはプリンや水ようかん、和菓子を好む方にはカステラなど、これまでの好みに合わせて選びましょう。
初めての商品を試す場合は、少量から食べてもらい、食べにくそうな様子がないか確認してください。



やわらかさだけで決めず、本人が普段食べている食品の硬さや一口量を基準にすると選びやすくなります。
高齢者がお菓子を食べるときの注意点


高齢者は噛む力だけでなく、飲み込む力が低下している場合もあるため、やわらかさだけでお菓子を選ばないことが大切です。
ここでは、喉に詰まりやすい食品や、食べる際に注意したいポイントを紹介します。
やわらかいお菓子でも喉に詰まることがある


やわらかいお菓子でも、高齢者が喉に詰まらせる可能性があります。
消費者庁は、高齢になると噛む力や飲み込む力が弱くなるほか、唾液量の減少などによって食べ物を飲み込みにくくなると注意を呼びかけています。
お菓子の硬さだけで判断せず、一口の量を無理なく食べられる程度にし、ゆっくり食べてもらいましょう。
参考:消費者庁「Vol.669 高齢者の事故(転倒・転落事故、入浴中の溺水事故、食べ物による窒息事故)」
餅・団子・飴などは特に注意する
餅や団子、飴は、高齢者のお菓子として出す際に特に注意したい食品です。
厚生労働省の窒息事故に関する調査では、原因食品として餅が多く、菓子類では「飴」「団子」などが挙げられています。
消費者庁も、餅は小さく切り、一口の量を少なくして、ゆっくりよく噛んでから飲み込むよう注意を呼びかけています。
餅を食べる際の注意点や詰まったときの対応は、高齢者が餅を食べるときの注意点|窒息を防ぐ食べ方と詰まったときの対処法で詳しく紹介しています。
参考:厚生労働省「食品による窒息事故に関する研究結果等について(その3)」
参考:消費者庁「年末年始、餅による窒息事故に御注意ください!」
ゼリーも硬さや形状を確認する
ゼリーを高齢者のおやつに選ぶときは、やわらかさだけでなく、硬さや弾力、形状も確認しましょう。
厚生労働省の窒息事故に関する調査では、「カップ入りゼリー」が原因となった事例も報告され、高齢者の事例が乳幼児より多かったとされています。
一般的なデザートゼリーも商品によって食感が異なるため、「ゼリーなら食べやすい」と一括りにしないことが大切です。
本人の噛む力や飲み込む力に合ったものを選びましょう。
参考:厚生労働省「食品による窒息事故に関する研究結果等について(その3)」
むせや飲み込みにくさがある場合はお菓子選びだけで判断しない


食事中にむせることが増えたり、飲み込みにくそうにしていたりする場合は、お菓子のやわらかさだけで対応しないようにしましょう。
国立長寿医療研究センターでは、摂食嚥下障害の症状として、
「食事中や食後にむせる」
「お茶などの水分でむせる」
などを挙げています。
むせや飲み込みにくさが続く場合は、本人に合うお菓子を探すだけでなく、医療機関などへ相談してください。



噛みやすさと飲み込みやすさは別です。むせが増えている場合は、お菓子の種類だけで対応しないようにしましょう。
高齢者が食べやすいお菓子に関するよくある質問
- 歯が弱い高齢者にはどんなお菓子が食べやすいですか?
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プリン、水ようかん、ムース、やわらかい蒸しケーキなど、強く噛まなくても食べやすいお菓子が候補になります。
ただし、歯が弱いことと飲み込む力が弱いことは別です。むせや飲み込みにくさがある場合は、やわらかさだけで選ばず、本人の状態に合うものを選びましょう。
- スーパーやコンビニで買える食べやすいお菓子はありますか?
-
プリン、ゼリー、水ようかん、蒸しケーキ、カステラなどは、スーパーやコンビニでも見つけやすいお菓子です。
商品ごとに硬さや口当たりは異なるため、本人の噛む力や飲み込む力に合うものを選びましょう。
- 高齢者へのプレゼントにはどんなお菓子が向いていますか?
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カステラや水ようかん、プリンなど、やわらかく食べやすいお菓子が候補になります。
本人の好みに合っていることに加え、個包装や食べきりサイズの商品を選ぶと、少しずつ楽しんでもらいやすくなります。
お菓子以外も含めて贈り物を探したい方は、高齢者に喜ばれるクリスマスプレゼントおすすめ10選|70代・80代の親や祖父母へも参考にしてください。
- 高齢者にゼリーを食べてもらっても大丈夫ですか?
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ゼリーは商品によって硬さや弾力が異なるため、「やわらかいから安全」とは限りません。
噛む力や飲み込む力に合わせ、一口の量を調整して食べてもらいましょう。
- 飲み込む力が弱い高齢者にはどんなお菓子がよいですか?
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飲み込む力が弱い方は、一般的なお菓子の中から自己判断で選ばず、本人の状態に合った食形態を確認することが大切です。
むせや飲み込みにくさがある場合は医療機関などへ相談し、必要に応じて嚥下に配慮された食品を選びましょう。
まとめ|本人の噛む力と飲み込む力に合ったお菓子を選ぼう
高齢者が食べやすいお菓子には、プリン、水ようかん、ムース、ゼリーなど、やわらかく一口量を調整しやすいものがあります。
カステラや蒸しケーキも候補になりますが、本人の口の状態によっては食べにくい場合があります。
また、噛みやすさと飲み込みやすさは同じではありません。
むせや飲み込みにくさがある場合は、やわらかさだけで判断せず、必要に応じて医療機関などへ相談してください。



本人が無理なく食べられるお菓子を選び、毎日のおやつを楽しめるようにしましょう。








